
カースペースに必要なアイテムは多種多様で、
「何を選べばよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。“わが家にぴったり”のカースペースをつくるために、まず「知る」ことから始めてみてはいかがでしょう。きっと具体的に検討しやすくなるはずです。
1カーポート・ガレージを
設置するメリット
毎日のように使うカースペース。
カーポート・ガレージを設置することで大切な車を守ったり、車の乗り降りがしやすくなったりとさまざまなメリットがあります。
●雨の日の乗り降りをラクに

人の乗り降りや荷物の積み下ろしの際に、雨の日でも傘が必要ないので大変便利です。
●車を風雨や汚れから守る

車を風雨から守ってくれるとともに、鳥のフンの付着を防ぎます。
●車を霜・雪から守る

車を霜や雪から守ってくれるので、冬場の霜取りの時間を短縮でき、朝の忙しい時間も車の雪おろしの手間が省けます。
●車への直射日光を遮る

車への直射日光を遮るため、夏場に車内が高温になるのを防ぐとともに、塗装の色褪せや車内シートの日焼けを防止します。
2カースペースのバリエーション
カースペースは主に2つの種類に分けられます。
住まいとのデザインバランス、家族のライフスタイル、広さ、周辺環境に合わせて選びましょう。
●カーポート
カースペースに「屋根」をかけるタイプ。

●ガレージ
カースペースを「屋根と壁」で囲むタイプ。

●カーポートとガレージの違い早見表
カーポート | 独立ガレージ | |
---|---|---|
構造 | 屋根と柱のみ | 屋根と3方向以上が壁に囲まれている |
設置スペース | 比較的省スペースでも設置が可能 | 比較的大きなスペースが必要 |
メリット | 乗り降りや荷物の積み下ろしがしやすい バリエーションが豊富 |
風雨をしっかり防ぐ 車を全面カバーするので防犯上も安心 |
工期 | 2日〜3日 | 7日〜10日 |
費用相場 (※1台の場合) |
本体10-60万円、工事費用3-5万円 | 本体100-200万円、工事費用15-30万円 |

※住宅環境によって土間工事、基礎工事、残土処分費など別途費用がかかります。
( 横スクロールできます。)
〈セキュリティ対策としてプラスしたい「カーゲート」〉
セキュリティ対策として
プラスしたい「カーゲート」
カーポートやガレージを検討する際、同時に考えておきたいのが道路との間に設ける「カーゲート」。
外部からの侵入をガードするだけでなく、敷地内から子どもやペットが飛び出すのを防ぐこともできます。
●スペースガード

変形敷地や傾斜地などのカースペースにも設置できる、シンプルなタイプ。手軽で経済的です。
●伸縮タイプ

敷地条件の制約を受けにくく、さまざまな間口サイズに柔軟に対応できるタイプ。すっきりと折りたたんで収納することができます。
●引戸タイプ

横に引いて開閉するタイプ。門扉を引き込む収納スペースが十分にとれる場合におすすめです。
●はね上げタイプ(オーバードア)

扉を上下に開閉するタイプ。省スペースで設置でき操作性も◎。リモコン操作ができるタイプもあります。
●シャッタータイプ

敷地と道路をしっかりと仕切るタイプ。防犯性能に優れるだけでなく家のグレード感も演出できます。リモコン操作ができるタイプもあります。
3新築時or入居後?
設置のタイミングはどちらがベター?
3新築時or入居後?
設置のタイミングはどちらがベター?
住まいを新築する際に同時施工するか、入居後に落ち着いてから施工するか…。
費用や工期などを理由に、迷われる方も多いのでは。それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
●新築時に設置する場合

メリットとしては、住まいとのバランスをトータルで考えられるため、室内への日当たりや外観とのコーディネートを考慮したプランニングができる点が挙げられます。住まいとの同時施工になるため、後付けだと追加で発生する可能性のある工事費用を節約できる点も魅力。建築確認申請もハウスメーカーなどにまとめて依頼できるのでラクだと言えるでしょう。
一方、年月が経つと車の台数・車種、カースペースの用途が変化して使いづらくなる可能性も。新築時に設置する場合は長いスパンで捉え入念に計画することが必要です。
●入居後に設置する場合

その時点でのライフスタイルや家族構成、ニーズに合わせて無駄のない計画を立てられるのが大きなメリット。自転車も含めた台数、愛車の大きさに合わせて計画でき、使い勝手の良いカースペースに仕上げることができます。
その反面、「柱を立てる場所に新しく穴を掘る」「工事で出た土や新築時に敷いていた砂利を撤去する」などの余分な工事費用が発生する点に注意が必要です。また、住まいだけで建ぺい率をすでに超えている場合は設置ができない可能性も*。さらに条件によっては、建築主が建築確認申請を提出する手間が発生する場合もあります。
*カーポートの場合は建ぺい率の緩和措置があり、プランによっては一部を建築面積から除外できるケースもあります。