2019年 | 埼玉県熊谷市


クールdeピースPJ 2019
プロモーションムービー

- 【実施内容】
- モニター宅の各所に測定器を設置して、それぞれの温度/湿度/照度/暑さ指数/消費電力を測定しました。
- 【実施期間】
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気温・日照時間・太陽高度が近い以下の日程で実施。
比較@:7月30日と8月5日
比較A:8月24日と8月26日 - 【モニター数】
- 埼玉県熊谷市の24世帯



熱中症を引き起こす原因は「気温」だけではありません。「暑さ指数」 は、湿度や輻射熱も含めて数値化された、いわば ”熱中症を予防するための数値” です。 暑さ指数28℃以上になると、熱中症のリスクが高まります。




※日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より
【暑さ指数の比較】



暑さ指数は午前中がピーク。エアコンをつけない場合は、
午前中から熱中症の危険性が高まる。
【暑さ指数の比較】



日よけなしの場合は熱中症厳重警戒ラインを超え、シェードを
設置することで暑さ指数が最大3.7℃ダウン。
シェードなしの場合は暑さ指数が熱中症厳重警戒レベル(28℃)のモニター宅は全体の43.8%でしたが、シェードを設置し測定を行った結果、シェードなしの場合より25%下回る、18.8%という結果になりました。






- 【比較条件】
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スタイルシェード (日射熱83%カット)
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日よけなし (一般複層ガラス)
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遮光カーテン (遮光度99.99%以上)
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- 【実施内容】
- 無人戸建住宅の各所に測定器を設置して、それぞれの温度/湿度/照度/暑さ指数/消費電力を測定しました。
- 【実施期間】
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気温・日照時間・太陽高度が近い以下の日程で実施。
比較条件1:2019年8月26日
比較条件2:2019年9月17日 - 【実施場所】
- 埼玉県熊谷市の木造戸建住宅/築9年 2階の2部屋を使って測定



【サーモ動画の比較】
測定日:2019年9月10日(AM5:00〜PM6:00)
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日よけなし
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スタイルシェード
【 暑さ指数の比較 】


【 1日(24時間)のエアコン消費電力の比較 】



シェードありの場合、日中の暑さ指数の上昇が大幅に緩和。
エアコンの消費電力も、日よけなしに比べて
約31%削減。
【 暑さ指数の比較 】


【 1日(24時間)のエアコン消費電力の比較 】


遮光カーテンの暑さ指数が、シェードに比べ低い水準で推移。
一方、エアコンの消費電力は、シェードの方が少なくなる結果に。
遮光カーテンの場合


シェードの場合




埼玉県熊谷市職員の方のコメント

小田嶋俊さん
熊谷市総務部職員課
暑さ対策プロジェクトチームリーダー
室内熱中症対策のポイントの一つは、室内の温度を上げないということ。そのためには、日差しを窓の外側でカットすることが大切。非常にわかりやすく具体的な対策です。この室内熱中症対策の効果を、実証実験によって、データで見える化できたため、理論的でわかりやすい啓発が行えると考えています。
今回の実証実験は、 室内熱中症について、市民の皆さまに広く関心を持っていただく大きな機会になると思います。
これまでの暮らし方


これからの暮らし方


専門家による解説

三宅康史先生
帝京大学医学部付属病院
高度救命救急センター長
帝京大学医学部 救急医学講座教授
地球温暖化の影響で、日本の夏は確実に毎年暑くなっています。家の中にこもっていたとしても、家の中の温度自体が上がっていて、熱中症になる方も増えています。大切なのは、室内の環境を涼しくすること、そして適切な水分補給。また子どもやお年寄りについては、まわりの人がきちんと見守り、ケアしてあげることが重要なポイントとなります。
「スタイルシェード」は
室内熱中症対策に効果的
外付日よけ「スタイルシェード」は太陽の熱を窓の外側でカットし、室内の温度をダウン。
室内温度の上昇を抑えれば、室内熱中症対策だけでなく、夏の節電にもつながります。




LIXILは「クールdeピースプロジェクト」として自治体と協働し「室内熱中症予防」を地域社会に広げています。これまで埼玉県熊谷市、熊本県西原村の自治体と協働して様々な活動を行い、“夏でも快適に過ごせる室内環境づくり” を推進。室内熱中症予防や日よけ習慣の啓発に取り組んでいます。
専門家による解説
前真之先生
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授
高断熱な窓の場合、一度室内に入った熱が外へ逃げにくくなります。結果として、窓とカーテンとの間に熱がこもり、窓近くに設置したエアコンが暑いと判断して、強風運転をしてしまうことで、室内温度の冷え過ぎの原因になってしまうのです。省エネの観点からも、熱は窓の外側でカットすることが望ましいといえます。