
建築用途から考えるお客さまへの
“心配り”が問われる商業施設の
トイレ
“心配り”が問われる
トイレ
年齢や性別などを問わず、
さまざまな人たちが利用する商業施設のトイレ。
清潔で心地よいトイレは、
お客さまへの大切なサービスのひとつであり、
施設のイメージを左右する重要な要素といえます。
お客さまが何度でも足を運びたくなる
空間とするためには、どのようなことが
求められているのでしょうか。
「また利用したくなる」
商業施設へ
商業施設へ
トイレ利用目的の来店が
「ついで購入」につながる
トイレ利用目的の来店が、購買につながるケースも少なくありません。商業施設のトイレを利用したついでに商品を購入したことがある人は5割以上、購入はしないものの店内を見て回ったことがある人は、3割弱もいるという調査結果も出ています。
トイレ利用目的で来店した後に、ついでに商業施設を利用したことは?
- 調査データ出典:商業施設のトイレに関する調査, 2019(LIXIL)
トイレの利用で最も重視されるのが
「清潔さ」
ついでに利用したトイレの印象がよければ、施設のイメージもアップすることが期待できます。逆に、施設の外観や内装がどんなに立派でも、トイレの印象が悪いと施設の良いイメージが台無しになってしまいます。中でも、お客さまが最も重視しているのが「清潔さ」。清掃が行き届いているトイレは、お客さまに喜ばれる施設づくりの基本といえます。
商業施設でどんなトイレ空間に入りたい?(複数回答)
- 調査データ出典:商業施設のトイレに関する調査, 2019(LIXIL)
さりげない気配り
お客さまの多くが
「荷物の置き場」に困っている
商業施設で「トイレに寄ったら荷物の置き場がない」という経験をしたことはありませんか? 特に買い物帰りは通常より荷物が多くなるもの。商業施設のトイレでの困りごとを尋ねたところ、最も多かったのが「荷物を置く場所がない」という回答でした。荷物のほか、上着や冬のコートなどを掛けられるフック、荷物を汚さずに置ける場所があるとストレスも軽減できます。
商業施設のトイレで困ったことは?(複数回答)
- 調査データ出典:商業施設のトイレに関する調査, 2019(LIXIL)
手荷物への配慮
トイレブースには、ライニング部分やフックなどで、荷物を置いたり掛けたりできるように配慮。荷物の水濡れが気になる洗面スペースは、ドライエリアを広めに確保することをおすすめします。また、コートや傘などを掛けられるフックが別にあると便利です。


スタイリングコーナーで
さらに印象アップ
トイレを利用したあと、最後まで快適に過ごしていただくために細やかな配慮は欠かせません。商業施設のトイレで「個室外ですること」を尋ねたところ、「身だしなみのチェック」が男女ともにトップとなりました。特に20〜30代の女性では、7割以上という高い結果に。限られたスペースで、いかに過ごしやすいスタイリングコーナーを設けるかが重要なポイントとなります。
商業施設トイレの個室外で、
用を足す以外にすることは?(複数回答)
用を足す以外にすることは?(複数回答)
- 調査データ出典:商業施設のトイレに関する調査, 2019(LIXIL)
フロア特性に合った
スタイリングコーナーを
手洗いコーナーの混雑緩和のためにも、スタイリングコーナーは欠かせません。鏡のサイズや利用の仕方に応じたタイプなど、さまざまなバリエーションがあります。商業施設の場合、混雑するフロアなのか、ゆっくりくつろいでいただくフロアなのか、その特性によりスタイリングコーナーに求められる要素も変わってきます。

乳幼児連れでも安心
乳幼児を連れてお買い物をするときに困るのがトイレ。乳幼児連れに配慮した設備がないことで、その商業施設の利用をあきらめるというケースも多いようです。LIXILの調査では、「おむつ交換台がなくて行くのをあきらめたことがある」と回答した人は4割弱にものぼり、集客機会のロスにもつながることがうかがえます。
以下の設備がないために、その施設に行くのをあきらめたことがありますか?(複数回答)

- 乳幼児とのトイレ利用経験があり、各子ども配慮設備が必要と回答した人ペース
- 調査データ出典:商業施設のトイレに関する調査, 2019(LIXIL)
乳幼児を連れたお客さまへの配慮
商業施設では、乳幼児連れのお客さまが安心してトイレを利用できるような配慮は欠かせません。女性用トイレだけでなく、男性用トイレにもおむつ交換台や乳幼児向けのトイレなどを設置してほしいという要望も高まっています。
また、乳幼児を連れたお客さまが利用するトイレでは、専用設備の設置だけでなく、個室の広さもポイントになってきます。

商業施設のトイレ
空間プラン例
お客さまがまた足を運びたくなる
「おもてなし空間」。
幅広い年齢層に利用される商業施設のトイレは、誰もが利用しやすいトイレであることが必須です。また、商業施設のトイレは集客アップにもつながる重要な空間でもあります。ショッピングを楽しむお客さまの休息の場所としてもご利用いただけるよう、また足を運びたくなる、気持ちのいいラウンジのような「おもてなし空間」をご提案します。

- 図面には旧商品も含まれている場合がございます。ご了承ください。
バリアフリートイレ
車椅子ユーザーが利用しやすい「バリアフリートイレ」を設置します。
介助が必要な人や、排泄時に衣服の着脱が必要な人、大便器を使用せずおむつ交換を行う人などに配慮して、大型ベッドも設置します。

男女共用広めトイレ
子どもと保護者の性別が異なる、介助・同伴者が異性、性別違和※があるなど、男女別トイレが利用しにくい人も、安心してご利用いただけます。
- 出生時に付けられた性別に対し、不一致・違和感を覚えること。

ベビー休憩室
授乳をしたりおむつを替えたりすることのできる専用スペースがあれば、乳幼児連れの人も安心です。

- 参考商品:Combi エンジェルK授乳ソファダブルJS41D(コンビウィズ株式会社)
おむつ替えコーナー
女性用トイレだけでなく、男性用トイレにも、視線に配慮したおむつ替えコーナーを設置します。

親子ブース・乳幼児便器の設置
男女それぞれのトイレ内に、ベビーカーごと入れる広さを備えた「親子ブース」を設置します。
幼児用便器を設置すれば、幼い子どもと保護者がいっしょに用を足すことができます。

手荷物への配慮
置き場に困るバッグや買い物袋。ブース内や機器のそばには荷物棚やフックを設置します。

待合ベンチコーナー
トイレ空間の近くに待合コーナーがあれば、買い物の合間にほっと一息つくことができます。異性の同伴・介助者を待つスペースとしても便利です。

間仕切り
小便器の間に仕切りを設置すれば、隣の人が気になりにくくなります。スタイリングコーナーにも仕切りを設け、ほどよいプライベート感を。

スタイリングコーナー
化粧直しや身だしなみを整える専用のコーナーを設けることで、洗面コーナーの混雑を緩和します。

トイレ外手洗いコーナー
買い物途中でも気軽に立ち寄れる場所に手洗いコーナーを複数設置すれば、気軽に手洗いができます。

関連情報
その他、施工事例やカタログ、調査レポートなど、
商業施設のトイレの関連情報をご紹介します。
掲載されている商品写真・イラスト等はイメージです。予告なく変更する場合がございます。